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翔「はぁ~………」
ニノ君はその場にしゃがみ込む
すると、突然立ち上がったと思ったら帰ろうとした
拓「おい、どこ行くんだよ?」
翔「どこって帰るんだよ…
もう彼女じゃない奴の面倒なんて、見るだけ無駄だからな」
明麻「えっ………」
私と麻由はニノ君の発言に驚いてしまった
拓「朝言ってた『今日が最後、明日からは赤の他人』ってのはこういうことだったのかよ………」
翔「まぁな、俺にはもう遥がいるし……」
そう言うニノ君に私は思いっきりビンタをした
明「そんなの………優香が納得するはずがない!!
優香はニノ君のことが大好きなんだよ!?」
翔「………だから?」
私はもう1回ニノ君にビンタしようとしたが、ニノ君の手によって防がれてしまった
翔「相手が女だからって、いつまでも手を出さないと思ってんじゃねぇぞ」
私は手を引っ込めて、ニノ君の怖さにびびって下を向いてしまった
少しばかり沈黙が続いたが、それを最初に破ったのは
優「………しょ…………う……………」
優香の寝言だった
明「優香………」
私はチラッとニノ君を見ると、ニノ君は右手を血が出ているにも関わらず強く握り続けていた
拓「ニノ………」
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