~ミスコン~

33/45
前へ
/637ページ
次へ
拓「絶対勝てよな、優香ちゃん!!」 優「任しといて!!」 私は元気よく答える 内心怖くて仕方ない でも、そんな弱気な発言は誰にも言えなかった しばらくみんなで話していると、翔が教室入ってきた みんな謝りたそうにしていたが言わなかった 見るからに、翔が不機嫌そうにしていると分かったからだ 静「おはよ、ニノ」 翔「…………」 翔は返事もせず、私の前に立った 優「ど、どうしたの翔?」 翔「……ちょっと来い」 翔は私の手を強く引っ張って教室を出た 優「い、痛いよ翔…… どこに行くの?」 私が何も言っても翔は返事もしないで、歩いていた 翔に連れてこられた場所は屋上 翔は端に行き、手を離した 翔「お前、何考えてんだよ!? あんな賭けなんかして!!」 翔はそう私に怒鳴った 翔に怒鳴られたのが初めてだったのでびっくりした 優「き、聞いたんだ… 遥に賭けのこと……」 翔「聞いたんだじゃねぇよ! どうするつもりなんだよ!! もし負けたら、俺とお前の間には何もかもなくなるんだぞ!?」 優「負けないもん…… 勝って…勝って翔に戻ってきてもらうために!!」 私が強い口調で言うと、翔は頭に手をあてながら 溜め息をついた 翔「……俺から遥には賭けはなかったことにしてくれって頼むから………」 優「ど、どうして!? これは私と遥の勝負「じゃあ、優香は怖くねぇのかよ!!」
/637ページ

最初のコメントを投稿しよう!

419人が本棚に入れています
本棚に追加