~ミスコン~

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私の言葉を大声で遮り、翔は続けた 翔「まぢで…… 全てなくなるんだぞ?」 優「翔がなんでそんなこと気にするの? 自分から遥の所行ったのに、なんでそんなに付き合ってた時と同じ仲でいようとするの?」 翔「そ、それは………」 翔は言葉を止めて、私に背を向けてしまった 私はただ言ってほしいだけなのに…… 私が寝てるふりしてたときに言ってくれた時みたいに…… 優(『優香が好き』の一言が聞きたいだけなのに……) 私はそう思いながら、無意識に翔に抱きついてしまった 翔「お、おいゆう「言ってよ……」 動揺する翔の言葉を遮り、私は言った 優「夢の時みたいに…… 『勝て』って言ってよ…… 私だって…………… ………負けるの怖いよ」 我慢していた涙が一気に溢れ出てきた 私は出てくる涙の量に比例するかのように、少しずつ抱きつく力を強めて言った 翔「…………優香」 翔が私の名前を優しく呼ぶ声がしたので、ゆっくり離して顔を上げた 翔は付き合ってた時と同じ、いやそれ以上の優しい顔をしていた 翔「ーーーーー、優香(笑)」
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