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静拓「うまぁ……」
優香のきれいな声はスッと耳に入ってきた
表情の硬さもとれて、力強く歌う優香をみんなじっと見ていた
１番を歌い終えると、まだ終わってないのにも関わらず
優香は歓声を浴びていた
翔（優香………）
優香は２番に入ってもしっかり歌っていた
静「今の大森は、誰よりもニノのために歌ってるぞ」
翔「……………」
翔（そんなことは分かってる
だけど、だめなものはだめなんだ）
そう思って下を向いていると、静が俺の肩を掴んで言った
静「今の大森は、ニノを待ってるんだぞ！！
ニノと別れてから大森がどんなに無理して笑っていたか、何回送りたいメールを唇を噛み締め我慢したか
……ニノが１番分かっているはずじゃないのか？」
翔「……………」
俺は出てくる涙を抑えることができなかった
そんな俺を見て黙ってしまった静
拓「やっぱりニノと優香ちゃんはベストカップルだな(笑)」
そう言いながら、拓はステージを指差した
俺はステージの方を見て驚いた
優香も涙を流していたから
優香は泣きながら大サビを歌っていた
俺はそんな大歓声に囲まれている優香を見て、涙が止まらなかった
静「ニノ………」
翔「道を誤った俺には、もう縁がないんだと思っていた……
あの笑顔は俺には眩しすぎると思い、ずっと見ないようにしていた……
でも、やっぱり俺は…………」
そう言っているうちに優香はステージの横へ姿を消してしまった
翔「優香………優香！！」
俺は無我夢中で優香のいる所まで走っていった
静「やっと直るかな？」
拓「どうだろうな…
でも直るよ、きっと………」
～～～The End～～～
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