第一章

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「相変わらずのゆっき可愛いな。」 そんなことを言いながら体をクネクネしているりょうへいに引いたていた しかしりょうへいにつられて顔を上げてると俺の胸がハネ上がった ゆっきの隣に昨日の橋の下で泣いていた女性が歩いていた 「なにボーッとしてんだよ、ゆうすけ。もしかしてお前もとうとうゆっきの魅力に気づき惚れてしまったか」 「ちげぇよ。ちょっと考え事してただけた」 そう言うと、「ウソだ~」としつこく言ってたので今日は一日中こいつを無視してやろうと心に誓った 昼休みになり食堂にパンを買いに行こうと立ち上がるとりょうへいが泣きながら俺の方に向かってきた 「おねがいだがらむじしないでよ~。 ヒック」 そう言って泣きついてきたので仕方なくりょうへいを許してやり一緒に食堂に行った この学校の食堂は競争率が激しくたかがパン一個買うだけでもサバイバルと言っても過言ではないだろうと思うくらいの体力を使う 俺も気合を入れて食堂の前の集団に飛び込みなんとか焼きそばパンを手に入れた やっとのおもいで手に入れたパンを片手に集団を抜けると俺の横でパンを7個も持っているりょうへいが立っていた どうやったらそんなにパンを買うことができんだよ。そう思っていると食堂がザワザワと騒ぎだしてきた。
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