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「こんにちは」
俺はできるだけ人当たりのよさそうな顔をして畑をのんびり耕していたおじさんに声をかけた。
「こんにちは……旅の人かい?」
「旅……そうですね、そんなところです」
「もしや、夜逃げかい?」
おじさんがうわはははは、と笑いだす。
初対面の人間にいきなりそれはちょっと失礼になるだろ、という発言だったがおじさんには一切悪気はなさそうだった。
……あたらずとも遠からずだが。
「旅の人は今夜の宿をお探しかい?」
「はい、そうですね」
「それなら教会がベッドと食事を恵んでくれるだろう。まぁ硬いベッドと精進料理だがね」
おじさんはまたうわはははは、と笑い出した。
そんなに面白いとは思わないが。
「野宿の数倍はマシですよ」
「そうだな、違いないだろう」
「ああ、あとメイカーはこの村にいますか? できれば武器とかの石を創れる人がいいのですが」
「…………いるよ。ちょうどここから村の反対側。森の中に小さな家があってね。そこに女の子のメイカーが1人いるよ」
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