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【過去】
同じ飛縁魔とともに、毎日のように道行く人を惑わしてはその魂を掠め取り、阿伊染もそれを愉しんでいた。
そんな中、一人の男性と恋仲になり、道行く人の魂を奪うこともなくなった。
けれど、飛縁魔が持つ近寄る者の生気を削り取る妖気によって、男性は日増しに体調を崩し、ついには死んでしまう。
男性との間には赤子がおり、阿伊染は姿を幼く変え、その子と姉弟として男性の生まれた村に住み、子どもの成長を隣で見守り続けた。
子どもが15歳になったのを機に、その村を離れ、かといって昔の仲間のところへ戻ることもなく、諸国を巡るうちに榊山に辿り着いた。
町の子どもには、わが子を重ね合わせているところもある。
【恋愛に対して】
前向きでもないけれど、後ろ向きでもない。
飛縁魔の力は妖怪には効きませんので大丈夫ー。
半妖は…どうなんでしょう←
人間との恋愛は、過去の経験から本気になるのを躊躇うかもしれません。
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