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なんであんなことを言ってしまったんだろう。
嘘、偽りのないカノジョに瞳にまた性懲りもなく付けこんだ。
自白も含めてホントは汚くて弱い僕の狡猾さが引き起こしたんだと思う。
夜中なのに性懲りもなくカノジョを呼びだしたりなんかして。
正常じゃない頭だとカノジョの必死な声に助けられたような気するから。
本気で心配してくれる人がいるそれだけで嬉しくて満足して
気づいたら切れてるその電話を抱きしめていた。
それで、薬で落ち着いた後に今更ながらすごく後悔した。
いつもの孤独感、虚無感、怯え、そして、後悔。
最悪の気分だった。
でも、手の中にあったスマホがまたコールを始めた時は信じられない気持だった。
だって、こんな夜更けにあんないたずら電話みたいなので来るなんて思わないじゃないか。
なのに、電話に出たら息が完全に上がってるカノジョが出てた時、正直信じられないって思った。
家のチャイムがなって、ドアを開けてカノジョがいた時僕はどうしようもない名前のつけられない感情が溢れた。
気づいたら手を引いて抱きしめていた。
びっくりしてるカノジョ。
それ以上に自分にびっくりしてるんだけどね。僕は。
少し冷静になれば、また自己嫌悪。
何をしてるんだ。僕は。
でも、少しでもカノジョを引き留めたくて
少しでも許されるなら僕の傍にいてほしくて・・・
僕はずるいと思いながら
いつかいなくなってしまう、
おいていってしまうのに
未来なんてないのに・・・
「ねぇ、僕のカノジョにならない?」
己の可愛さにカノジョにひどい鎖をかけた。
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