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「頑張ったな」 小暮先生はニッと笑う。 「はい」 僕は快活に返事をした。それから他の生徒の答案を配っていく小暮先生、担当は数学である。配り終わった後に授業は続く。小暮先生は、解けなかった者が多かった公式の復習するため解説を続ける。そして時間は過ぎ授業は終了した、青南高校は練馬区において最も生徒数の多い進学校である。勉強をないがしろにする生徒もいなく、不良もいなく、そんな学校である。僕の家からも近く、とてもいい学校なのだ。チャイムが鳴るまでに次の授業の準備をする、そうしていると何人か女子がやってきた。 「陽君さっすがー」 「頭やっぱりいいんだね」 「偉い陽君」 口々に成績を誉めてくれる。自分で言うのもなんだけど、僕は女子から人気がある。
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