初日:転校

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「優しい人だな、委員長は…でも」 ーー嫌何でもねぇと誰にも聞こえない音で呟く。 委員長から別れて念のために保健室に休んでいる真っ最中。 しかし、久しぶりだな。学校はあんまりいい思いでないし。あんまり友達とかいなかったな。 ーーあいつは、元気かな?姉も心配してくれているかな?まあ、それはないかな。 そこで、結構眠気があると気付く頃には重い瞼は閉じていた。 夢を見た。昔に紙話の話を聞くみたいに、映像が入れ替わってくる。昔にいた男と、優しい彼女の話。 男は、彼女を傷つけてしまう。それ以来彼女と会ってない。 ……そこで話は、終わって目が覚めた。 「あれ?いつのまにか日が暮れているなぁ。こんな深く眠っていたなんて…」 身体の固まりをほぐすように体を動かしてみる。軽い音がなる。 「しばらく薬を、作るのに時間がかかるから高校生をenjoyしてみたら?」 彼女からそう聞いている。 ……と言っても何をしたいのか全く分からない。
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