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「あああ、暇だあ!」
生活臭が漂わない部屋に人がいるそれは御神尊。20になっても進学に失敗してニートになっている。
アルバイトもせずに姉のすねをかじり状態。
「部屋は、綺麗にしとけっ!」
姉に言われるがそれを無視して散らかり放題。姉は働いていて社会人の仲間入りを果たしている。
「久しぶりに外に、行ってみるか」
いつも思いつきで行動する。リビングに降りると姉から書き置きに金が置いてあった。
ーー飯代だ。そろそろバイトしなきゃ追い出すぞ?
書き置きと昼飯だいがテーブルの上に置いてある。
「俺だって・・・・わかってんだよ・・」
書き置きと一緒に、金を握しめる。
「ああ、暑い・・・・夏だけど暑すぎっ!!」
外に出ると真夏真っ盛りの出迎えが迎えてくれた。だが、久しぶりにあの…オアシスに行ってみよう。男性紳士なら理解してくれはず…はずだよね?
「さて、いつもの所に行くか・・。久しぶりだし、元気にしているかな?」
向かった先は・・・・・?
「お帰りなさいませ、ご主人様」
ーーメイド喫茶。オタクなら何度も通いたくなる天国。
「よっ!元気にしてるか?理央」
入口に立つ金髪のお嬢様雰囲気をかもし出す女性が理央。ちょっとしたきっかけで知り合った。
断じてメイド喫茶に通って知ったって訳じゃないからな。店以外で、ちょっと話すきっかけがあっただけだ。
「すかじニートさん、久しぶりです」
「おいおい、ご主人様に向かって何言う?」
これが目当てで、通うお客様もいる。いわゆるツンデレだ。だか、何故か俺だけのツンツンが倍以上に感じるのは俺だけか……?
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