53人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーここは、どこだ?まさか死んだのかな?そうだろうなあ。謎の女に貰った薬を信じるなんて馬鹿げている。
「それにしても、何もないなぁ…?ここは、天国か地獄か?」
目が覚めて真っ白な世界にただひとり。
「まあ、天国ではないなぁ…。姉に迷惑かけてばかりだし」
真っ白な世界の片隅にいきなり開いた。開いた所が眩しく目が開けられない。
「尊、堪忍や!何もない場所にひとりで」
目が眩しさに慣れて見えるようになった。周りを見渡して観察してみる。真っ白な世界じゃなく部屋のような造りをしている。
後ろには、真っ白なベットがある。そして前には、昨日か一昨日か一週間か分からないが助けた謎の女の人がいた。今回はスーツ姿だ。
「うちはなぁ、あんたの手助けしたいんや!まずは今の情況を知らないとなぁ」
手鏡を急に渡してきた。
手鏡を取り俺の身体を見れってとこかな。ゆっくりと手鏡を俺の方向に向けて見えるようにする。
ーー何だ、こんな手が細かったか?しかも足も細い。何だか身体が丸み帯びてるような。
やっぱり顔を見たら分かる。ゆっくりと俺の顔に手鏡を向けた。髭やら髪が伸びて漂流したみたいな感じかなと思って見たら。違った。
そもそも男としてじゃなく性別自体が違う。顔は、俺好みの美顔。髪も背中まで伸びている。そしてないものがあり、あったものがなくなった。
そう俺は、女に生まれ変わったのだーーー。
最初のコメントを投稿しよう!