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「落ち着きましたか?」
先程まで何も言えずに錯乱状態にいた。
「すみません。大丈夫です」
安心したのか、「良かったわぁ」
口から溢れていた。
「生まれ変わり薬飲んだのに、何故………女に?」
「ああそれはなぁ、運が良かったんや!」
ーーーえっ?
「もしかしたら、人間になれなかったかもしれなかったのや」
「うちは、色々と研究しているんや」
「ちょっと待って!!何も言わなかったよ!」
「だから、それはなぁ堪忍やと」
「で!戻れるんですか?」
「………、ごめんやでー。だからそれも合わせて堪忍や」
ーーー何だって----!!
「だから、うちがあなたの変わりの身分証を用意したから。薬が出来るまでうちの養子にしたるわぁ!どう?」
姉に会わずにすむのは言いかもしれない。ならその案にのるしかない。
「でも、どうするの?俺は…」
「今の、尊は高校生の年齢になってるんやで、寝ている間に検査したら分かったんや?で!」
いつの間にそんな事を。
「だから、高校生2年生に2学期から転校やで!?」
よくよく俺の身体を見たら昔にあった高い身長がなく逆楢さんより半分ぐらいの身長に下がっている。
「もう、色々とやったからなあ……後はあんたの了解を得るだけやったから」
「えっ?前から…準備していた?」
頭を降って否定した、「念のためにや」
そして俺は、2学期から女性と学校に転校する羽目になった。
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