JOKER3「幹部と会おうぜ」

4/13
前へ
/98ページ
次へ
そうだ。 私はなんなのだろう。 『私はいらないの?』 『お前なんか俺の子じゃねぇ!』 『さっさとくたばっちまいな!!!』 「わ・・たし・・・は・・」 私は何? 死神? それとも、別の何か? 「黒くん?どうしたんだい?」 「っ!」 近藤の声で目が覚める。 「私は・・・何者か分からない」 「自分が何者かわからない・・・?」 ずっと黙っていた斎藤が喋った。 「いえ・・・正確にはわかるんです。でも・・言っていいのか、本当にそうなのか、確信が持てないんです」 「確信がもてない・・・?」 藤堂平助がしゃべる。 「わかる方法はあります。私を、蔵の中に丸1日放っておいてください。そしたら、その質問に答えられます」 しばらく沈黙が流れた。 その沈黙を破ったのは、近藤だった。 「わかった。斎藤くん、彼を連れて行ってあげなさい」 「御意」 そう言って斎藤は立ち上がり、それを追うように黒も部屋を後にした。 +  +  +  +  ー斎藤・目線ー ギィィィィィィィィィィィ 重そうな音を立てる蔵の扉をあけた。 「ここが蔵だ。ここを使ってくれ」 「・・・ここか。案外、少ないんだな」 「・・何がだ?」 「・・・死んだ奴らの量。だよ」 「!?」 何を言っているのだ?この男は。 「それにあまり汚くないし広い」 広い!? 汚くない!? 今までどんなところで生活してきたんだ!? 「ま、私はいろいろと試してみますよ」
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加