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コンコン
私の部屋にノックがかかる。
「はい?」
返事をする。
「理事長のハキだ。入ってもいいかな?」
理事長かよ。
「はい、どうぞ」
そう返事をすると、ギィと、扉が開いて、理事長が入ってきた。
「そろそろ出発だよ。荷物を持って付いてきなさい」
「はい」
+ + + +
コツ・・・コツ・・・
暗い洞窟に、私と理事長、そして校長の靴の音が響き渡る。
・・・重い。
なんつー空気も重さだ・・・。
なんだよ空気一掴み分何キロなんだよ!?
「あのー・・・」
「ん?なんだい?コク君」
空気の重さに耐え兼ねたわたしは、理事長に、私はどの時代に行くのかを聞いてみた。
そしたら・・・。
「それはね、わたしたちにも分からないんだよ」
「・・・え・・・?」
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