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『どうしたヴィーユ』
『コイツ、最高にキモイんで埋め直してイイですかァァァァ⁉』
『承諾しかねるな』
『だってコイツ、目ん玉片方ないし❗何たって首と腹から白いウジ虫がウジャウジャと…』
『連れて帰れ』
『いやさすがに無理ッスよ❗毎日毎日恐怖じゃないスかァァ⁉』
『じゃあヴィーユ=セサムチャード。お前が帰れ』
『嫌ッスよォォォォォォォォ‼』『死ね』
いきなり背後から現れた男が言い放つ。
『し…』
あまりに衝撃的な一言にレリエムは言葉を失う。
『繰り返す、死ね』
『厳すィ〰なァ、アルディオ。てか、冷てェなァ〰、存在が』
『死ね。そして黙れ』
『いや…人は死んだら喋れないと思うんだけどなァ…俺…。あれ…勘違いかなァ…』
半泣きで抗議するヴィーユ。
『言いたい事ははっきり言え』
『んじゃ言うわ。はっきり申し上げるわ。迷惑だから死んでください将軍長。あ、言いすぎた。今のナシで』
『お前が死ねェェェェ‼』いきなりの大声。
『あ…』
言ってしまった。
なぜか今、初対面の人をかばってしまった。
自分でもよく分からないが、前世を呪いたい。
初対面の相手に死ねって…。
どうなのよ、俺…。
『うわァ…』
『銀髪の新人君、ファイト❗』
どん引きするゲーラ。
遠巻きにエールを送ってくるヴィーユ。
そして右斜め後方から感じるとてつもない殺気…。
『だァ〰れがァ〰死ねだってェェ〰?』
『皆逃げろォォォォォ‼喧嘩番長アルディオがご立腹だぞォォォォォォ‼』
そこにまた男が現れる。
『フフフフ…。パンピー共は下がっていな❗俺が怪獣アルメディスを倒してやるゼェェェェ‼』
よくいる【KY(空気読めない)】である。
むしろ【KY(空気読まない)】。いや正しくは、【BUKYYNODO(馬鹿な上に空気も読めない。要するに人間として終わってるダメ男)】なのだ、彼は。
『アルメ何たらに殺されるなよ、Mr.馬鹿ンピー』
『ふんッ‼任しときなァ‼でも俺様の名前は【美スタバ完備ィ】とかヘタレた名前じゃねェ‼』
『え?今の何語?』
ゲーラがテンパって聞き返す。
『俺様の名前はゲメリッシュ=ガンゴーグルだァァ‼てか、いい加減誰かしら覚えろやァァ⁉』
しかし、当のエルダリアンは騒ぎに動じていない様子。
『なかなか面白い。名は何というのだ?』
『レ…レリエム=コンサワイト』『ではレリエム。我が軍に入隊する意志はないかね?』
兄が帰ってきた。
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