秋月夜

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6. 兎は自分の悪い行いすべてを謝る事にしました 森の住人は新しい悪戯かといぶかしんでいましたが 泣きはらした真っ赤な瞳で毎日森を回る姿に 心を揺さぶられたようでした 無言でうなづく人、説教する人、優しい声をかけてくれる人 誰もが兎と目を合わせ 温かく受け入れてくれました こんなに良い人達になんて事をしていたんだろう、と 兎は胸が痛くてまた泣いてしまいます 友達は以前に近づいていましたが 黒い墨を浴びたような真っ黒な姿だけが戻りません さあ、最後の謝罪をする時のようです
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