いざ舞台へ

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健「で、どこいくんだ?」 涼子「健が何時も行っている店だ。」 二人並んで帰路についている。 はたからみれば恋人同士に見えるだろう。 実際涼子は今に至るまで様々なアプローチを健に仕掛けたが、流石は主人公の朴念仁スキル。それらの意図に全く気付かない健がいた。 むしろそれが無ければ二人はとっくにいくとこまで行っているだろう。 未だめげすに健を好いている涼子の意志はとてつもなく強いものだ。 健「お前ゲーム何かやったか?」 今まで前を向いて話していた健だが聞き捨てならない言葉に涼子を見る。 涼子「今までは興味が無かったんだが父が作ったものだしな…それに従来のものとは全く違うと聞いた。」 その問いに答えると、足を速めた。 健「お、おい!待てよ!」 なぜ速めたのか分からない健が小走りで彼女を追う。 朴念外では彼女がゲームに手を出した真の理由が読み取れ無かった様だ。 ――――店―――― 健「何だ、お前も予約してたのか。」 涼子「ニュースにもなるくらいの大盛況ぶりだったからな。学校が終わってからじゃ到底間に合わないだろう。」 目的の物を無事に手に入れた二人は店の自動ドアをくぐり、他愛ない会話をしていた。 健「兎に角…そうだな、家に来いよ。折角のオンラインゲーム何だから二人でやった方が楽しいだろうし。」 涼子「え?…いいのか?」 健「いいから誘ってんだ。速くいこうぜ。」 涼子「あ、うん…//」 理由はどうであれ、彼の方から誘いが来た。それだけで嬉しかった。 二人は足早に店の駐車場を後にした。
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