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「二人とも止めないか!」 健&啓吾「っ!?」 突如横から怒声が響く。 二人はその声に反応して肩を震わせた。 そして向き合ったまま青ざめると、固い首を声の方向に向ける。 「まったく…何回言ったらわかるんだ?」 そこには女子用の制服を規律どうりにきっちりと着こなした黒髪ロングの生徒が居た。 啓吾「よ、よお生徒会副会長さん。」 汗をだらだらと流しながら急いでピアスを外し、Yシャツの裾をズボンの中に入れる。 「…よろしい。それで時に健。」 その生徒の鋭い眼光が、硬直状態の健を居抜く。 健「は、はい!何でございましょうかっ!?」 昨日不良を蹴散らした健でさえ怯えている。 無駄にでかい声で返事をすると、背筋をピンと伸ばして敬礼をする。 「君は自衛隊にでも入ったのか?…まぁいい、それよりも。」 女子生徒は顔をぐいっと健の顔に近付け、人差し指を向けた。 健「ちょ、おい!近すぎだろ!///」 流石の健でも女子、しかも学園内一位と言われる程の美女が眼前に迫れば動揺しないわけにはいかない。 「話を逸らすな。」 健「っ!?」 強面の赤面は冷ややかな言葉と共に覚めた。 「昨日教育委員会に『ガンドレッドとかいう手袋を着けた学生に殴られた。』という電話があったんだが…まさか君じゃ無いだろうな?」 背後に黒いオーラが見える彼女の言葉にはまるで特殊な力があるかの様に、健を震え上がらせた。 健「そんなわけ無いだろ!?大体何で一番に俺が疑われるんだ!?」 なんとかどもらずに言い切ると、逆にこちらから顔を近付けた。
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