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「そっ、それは君が何時も疑われる様な事をしているから…///」 健が顔を近付けるとその女子生徒の勢いは無くなり、赤面して後退りする。 啓吾「だがよ副会長、だからってすぐに健を疑うのは筋違いじゃねぇか?」 「…それもそうか。」 啓吾の援護射撃のお陰もあり、健は危機を脱した様だ。 健「そんなのもいちいち調べなきゃいけないなんて、副会長様も大変だなぁ~。」 完全に他人事として扱う健。 何せ今日はすぐに家に帰って例のゲームをプレイする予定があるからだ。 「健、また私を『副会長様』と呼んだな?」 健「う…いやだからさ、流石に俺がお前を名前で呼ぶのは不味いって。」 今度は違う要件で、鋭い眼光が健に向いた。 彼女の反応から察するに、前にも同じやり取りをした事がある様だ。 「私には紅涼子(ヨミ:クレナイリョウコ)という立派な名前があるんだ!副会長等と呼ぶな!涼子と呼べ!」 ビシッと健を指差し、名を名乗った。 健「いや知ってるけどさ…」 どうも健は涼子が苦手な様だ。 啓吾「………(健もわかってねぇなぁ。女子が自分の名前を呼ばせるなんてそうそうないってのに…副会長さんもこいつの何処に惚れたんだか。)」 健の朴念仁スキルに呆れて涼子の顔を見る。 指を差しキメている彼女の頬は心なしか赤いような気がした。 涼子「名前で呼ばないのなら今回の件も…」 そう言った涼子の目が光る。 健「いや!まてまて!それは関係ないだろ!?」 実際は関係大有りなのだが真実を知るものは本人しか居ないので幸い誰にも気付かれない。 彼は最後まで他人事と決め込む様だ。 そんなやり取りをしていると、いつの間にか出来ていた人だかりが先生によって散らされた。 「ほら、二人とも席に着け~」 そう言われ納得がいかない(勿論違う意味で)まま席に向かう二人であった。
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