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今となれば「一度くらいの浮気」なんて思った自分が哀れだ。
はるか昔の傷を思い出しながら真理沙は自虐的にふっと笑った。
勇人の浮気癖は治らないと悟るまで、真理沙は真剣に悩んだ。
出産後、直人の夜泣きがひどかったりまだ体が痛かったりしたけれど勇人から求められればセックスを拒むことはなかった。
自分はまだしたくないと思う時でも勇人がしたいならしなきゃダメだと思っていた。
そうしないと勇人はまた欲求不満がたまって浮気に走るかもしれないからと。
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