迷い込んだ鳥

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「自分のおうちへ帰りなさい。」 真理沙は小鳥に向かって言ってからバルコニーへ出る窓を大きく開けた。それでも居心地が良かったのか鳥はなかなか出て行かなかった。 掃除を終えて窓を閉めようとした時にもまるで自分の家のように歩き回っていたのでしばらく窓を開けたままにしていた。 真理沙はマグカップにコーヒーを入れてきてそんな鳥の様子を眺めていた。 (そのうち飛んでいくよね…) 鳥は時々小さな声で鳴いては存在をアピールしていた。 「お腹空いたの?ピーちゃん。あなたのお名前は?」 真理沙も時々話しかけた。
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