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こうして晴樹の大学生活は、何の暗雲もなく晴れやかなスタートを切ったはずだった。
それが、たった3ヶ月で・・・
* * * * * * * * * *
『それが何でこんなことにっっ!?』
やらかした感でいっぱいになり、晴樹の頭の中はグルグル回る。
もはやパニック寸前の晴樹の横で、真美が身じろぎした動きが伝わってきた。
晴樹は、布団の中で拳をギュッと握った。
掌は汗でびっしょりだ。
『てか、俺何も着てねえじゃん!この状況で、俺全裸?あああっ!何でそのまま寝ちまったんだ、俺のバカ!』
「・・・ハルくん、おはよ?」
「・・・・・・!」
耳元で囁かれた真美の小さな声は、晴樹の心臓に核弾頭が命中したほどの威力だった。
逃げも隠れも出来ない朝が、遂に動き出した。
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