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あやまちの翌朝はボロボロ
ベッドの中で、晴樹の心臓は早鐘のようにバクバクしている。
『どうする?どうする、俺。にっこり笑っておはよう?言えねえ!全部夢でした?アホかぁぁ!どうするどうするどうする・・・』
わずか数秒の間に、晴樹の思考はこの危機をなんとか乗りきろうと駆け巡る。
しかし、
「ハルくん?」
と2度目の真美の問い掛けを聞いた瞬間、まさに本能的に晴樹は全裸のままベッドから飛び出し、土下座した。
「ごめん・・・っ、真美ちゃん先輩!俺、夕べ何てことを!ごめんなさい!謝ってすむようなことじゃないけど、ほんっっっとにごめん!」
床に額を擦り付け、晴樹は全身全霊を込めて謝った。
真美の顔を直視できなかった。
だが、もしここでベッドの上から自分を見つめる真美の顔を見ていたら、ハッとなったかもしれない。
それほど真美の方も悲しそうな表情をしていた。
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