あやまちの翌朝はボロボロ

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やがて、背後で人が動く気配がした。 ふわりとシャワーソープの優しい香りが届く。 「ハルくん。タオル用意しておいたから、使って?」 「あ・・・はい。」 ようやく晴樹は、周囲に散らばっている自分の服をかき集めると、それで前を隠しながらバスルームに入った。 掃除の行き届いた清潔なバスルームで、熱い湯を頭から浴びる。 湯に打たれ固まったまま、晴樹は夕べのことを思い起こした。 どこをどうかけ違えたから、こんなことになってしまったのか。 だが、考えれば考えるほど、ダイレクトに思い出されるのは真美の肌の柔らかさと自分の名を何度も呼ぶ声・・・ 「っっっ!だああああっ!!」 思わず壁に頭を打ち付け、そのまましゃがみこむ。 晴樹の初体験は、いまやこ後悔の念で最悪なものになろうとしていた。
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