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6月。
順調に大学生活を謳歌していた晴樹。
サークルも、真美と隆志に薦められるままボランティアサークルに入り、少人数ながら和気藹々とした中で楽しく活動していた。
また、最初からつまずきっぱなしの英語の講義も、週に2回真美に教えてもらい、何とかついていけていた。
「ね?そんなに難しくないでしょ?」
図書館で隣に座って教えてくれる真美。
ノートを覗き込むときに白いうなじが美え、シャンプーの香りなのか香水の香りなのか、柔らかい香りがふわりと動く。
『うっわ・・・真美ちゃん先輩、いい匂い・・・ちっちゃくて可愛くて優しくて、これで俺の彼女だったら・・・』
晴樹とて、健康体で健全な男である。
「ハルくん?」
「はえぇっ!?」
妄想の中に入りかけてきた晴樹は、一瞬にして現実に戻り、真っ赤になった。
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