あやまちの翌朝はボロボロ

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真美は教育学部の音楽専攻であり、小学校の教員免許を取るために3週間の実習期間に入っていた。 「んで、俺も研究室の方忙しくなってきたんよ。入りたてだけど、即戦力だからな。優秀で困っちゃう。」 理学部である隆志も正式に生物学研究室に入り、日々忙しくしている様子だった。 「実習かぁ。小学校っすよね、行ってんの。大変だぁ、真美ちゃん先輩。」 「他人事じゃねえだろ。お前だって、そのうち実習があるんだからな。」 理学療法士を目指す晴樹も、職種は違えどいずれ現場での実習が控えている。 「ま、そーゆーことで真美はしばらく来れないし、俺も抜けることが増えるから、お前3人分ボランティアしといてくれよ?」 「真美ちゃん先輩の分だけ働いときまーす。」 と、その時の晴樹は軽い気持ちで聞いていた。 そして、2週間後の金曜日。
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