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その「隆っち先輩」の彼女である「真美ちゃん先輩」の部屋で、彼女のベッドで一夜を過ごし、今も傍らに彼女がいる。
記憶があるーー既成事実の。
『やべえ・・・殺される・・・』
まず浮かんだのは、隆っち先輩の顔。
彼氏なのだから、向こうは怒る権利がある。
部活で可愛がってくれた先輩。
同じ大学に合格したことを、めちゃくちゃ喜んでくれた先輩。
その先輩を裏切ってしまった。
晴樹の気持ちは、底が見えないくらいブルーでダークになった。
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