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「しっかし、よく受かったよなぁ。奇跡か?ん?」
茶化しながらも自販機で烏龍茶を奢ってくれた隆志。
サラサラな髪を何気なくかきあげて、自分の無糖の紅茶を飲む。
清潔感のある爽やか系のイケメンだ。
『隆っち先輩も相変わらず、てか、さらに爽やか~な感じになっちゃって。んでもって、性格が悪けりゃいいのに、すっげえ面倒見よくて頼りになるんだよな。神様って不公平。』
これも、この時の晴樹の心の声だ。
「ハルくん、成績悪くなかったもん!・・・・・・英語以外は。」
隆志に抗議した真美だが、最後の一言は晴樹に軽いダメージを与えた。
「あはーはー・・・否定できないから地味に傷ついちゃうよ、俺。」
そう、何故か晴樹は致命的に英語が出来なかった。
他の成績はそう悪くなかったのだが。
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