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顔をくしゃくしゃにして大きな声で泣いている我が子を見つめながら、身体中が幸せな気持ちに包まれていた。
愛しい気持ちで胸が張り裂けそうになるのは、初めての経験だった。
「私の命に変えても、きっと貴方を幸せにするわ」
恵が小さな声でそう呟くと、一瞬泣き声が消えて目と目が合ったような気がしたのだった。
「……もう良いですか? これから一通りの検査を行いますからね」
そう言って看護師さんは先生の元に赤ちゃんを連れて行ってしまった。
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