第4章 夜泣き

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. そんな我が子の寝顔を見つめながら自然と涙が溢れてくる恵は、夫の言葉を思い出して首を横に振る。 あんなに待ち望んだ我が子なのに、夫との間にある見えない溝を思うと、二人きりの生活が妙に懐かしく思えるのだった。 「母親の私がこんな弱気でどうするのよ。もっと強くならなくっちゃ!」 両方の腕に力を込め静かな寝息を立てる息子に対する愛情を感じる。 「翼、ママはもっと頑張るからね!」 その声に応えるような小さな声が聞える。 .
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