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その気持ちは、恵に対する想いをも変化させていった。
この世の誰よりも愛しい女性だと思っていた気持ちが薄れていくのを、抑えきれないでいた。
自分だけに注がれていた恵の心が我が子に移っていってるのは、母親である恵には当たり前の事なのだが、茂にはそれが許せない。
(我ながら、子供じみた考え方だとは分かっていても、やっぱり、恵の一番は俺であって欲しいんだ!)
声に出せないそんな想いを胸に抱えながら、毎日を過ごしていた。
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