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だが、そんな茂の心の中に、男としての欲望が大きくなっていく。
「茂さん、今日もデートしてくれますか?」
午後の仕事が始まる少し前に、隣の席の美登里が上目遣いに見つめ甘えた声でささやく。
「う、うん。良いよ」
(どうせ家に帰っても翼の世話で疲れた恵の愚痴を聞くだけだから、それなら美登里ちゃんと楽しく過ごした方が良いに決まっている)
そんな思いが胸に込み上げ、美登里と過ごす時間が増えていく。
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