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来年の夏の甲子園大会を目指し明学を倒すという昨日まではありえなかった目標が星花高校野球部にたてられた。
次の日から2人は放課後に星花のグランドへ行き、部員全員で考えた厳しいトレーニングメニューをこなしていき、予選も勝ちぬけられなかった生徒たちが徐々に実力をつけていった。
練習試合はできないが、それは目にわかることだった。
しばらくすると、彩乃もマネージャー志望として練習を見に来ていた。
彩乃は学力がとてもよく、逆に星花は学力が低いため、先生や親に反対をされていた。
なぜ、彩乃が星花を選んだかというと、良太と東次郎が星花で野球をするといっているからであった。
2人が中学の時に全国大会で優勝した瞬間を、マネージャーとして見ていて、彩乃は自分のことのように喜んだ。
2人といれば、甲子園も夢じゃない。
2人のいるところで、マネージャーをしたい、2人と一緒に喜びたいという気持ちからであった。
その自分の意思をしっかり、先生と親に伝え、星花高校の入試を受ける許可を得た。
選手ではないのに練習を見学しに行ったのは、中学時代にマネージャーをやっていた時の経験からだった。
彩乃を加え1人増えた野球部は甲子園を目標とし、練習をこなし、新学期を迎えることとなった。
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