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王さまは考えました。呪いが絶対であるのなら、どうすれば良いのかと、思い悩みあらゆる方法を代々試してきましたが、それらは全て無駄に終わったのでした。
途方に暮れる王さまは、お城の側に高い高い塔を建て、そこに代々末姫を閉じ込めてしまう事にしました。
せめて末姫がものごころつく二十歳までは自由に、だけどそこからは塔の中で独り、一生を終えるように――。
ですが、どんなに努力してもかならず末姫は非業の最期を遂げて、瞬く間に王国には、姫君には恐ろしい呪いがかかっているのだと噂になってしまったのでした。
王国は噂に翻弄され、徐々に衰退していきました。
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