序 章 自分の正体

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「……え……な……に…………?」 何が何だか分からず、ふるえる手を握りしめた。 ゆっくりと美少女が歩いてくる。 右手には光で輝いているが、血がついた刀を持っていた。 どうやら彼女が殺したらしい。 気を失って倒れている生徒もいる。 「やっと見つけた。私は霧谷真裕(きりたにまひろ)。あなた……王女の守護者だ」 焦げ茶のショートカットに、百合亜と同じ黄色の瞳。 百合亜とは違う美しさ。 百合亜も彼女も可愛くて美人。 まず簡単には見つからない容姿。 それほどの美貌を2人は持っている。 刀は消えて、美少女が立ち止まった。
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