序 章 自分の正体

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「王女……?」 突然そんなことを言われ、ますます意味が分からなくなった。 今まで普通に暮らしてきたのに、いきなり訳が分からないことを言われても困る。 それより殺された友達たちが気になった。 「覚えてないのか」 面倒くさいというように大きくため息をつかれた。 覚えてないというか、何も知らない。王女ですらない。 百合亜は訝しげに真裕を見た。 「どうしてみんなを殺したの?捕まるよ?」 そう言えば消えた刀はどうなったのだろうか。 分からないことだらけだ。
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