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「それでコウ。俺のはどこだ?」
「ほら、そこだよ。上から6番目」
俺はコウが言った通りに上から6人目のところを見た。そこには“神夜刃”と名前があり俺は自分がDクラスだということを確認する。
「ところでコウ、お前のはどこだ?」
「ん、俺もお前と同じクラスだよ。お前の7つ下にある」
コウが言った通りにお前の7つ下に“寺坂光夜”とあった。
そこで俺の視界に紫之宮さんが一生懸命自分のを探している姿があったので手伝うことにした。
「紫之宮さん、俺も探すの手伝うよ」
「あっ、ありがとうございます」
紫之宮さんは左の方から探していたので俺は右から探すことにした。
そして先に見つけたのは俺ではなく紫之宮さんだった。
「あっ…!神夜くん、私も同じクラスみたいです」
「そうなのか、すごいな。…つーかこんな偶然あるんだな」
俺がラブコメのような展開を噛みしめながら言っていると紫之宮さんがぶつぶつ呟いているのが視界にはいった。
「……神夜くんと一緒だなんて、私たちきっと赤い糸で繋がれているんだわ」ボソボソ
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