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「ん?紫之宮さん何か言った?」
「い、いえ何でもありません。何でも…」ブンブンッ
紫之宮さんは顔を真っ赤にしながら顔をブンブンと横に振った。
そこまで否定するなんて、訊かれちゃまずい話だったのかな…?俺の名前呼ばれたような気がしたけど。
そこでコウが紫之宮さんと俺に聴こえないように俺から背を向けて話を始めた。
ふむ、俺に訊かれたらまずい話か。じぁ、俺は他のクラスメートの名前でも見とくかな。
(ねえ、紫之宮さん。もしかして刃に惚れちゃった?)
(は、はぅッ……ど、どうして寺坂くんがそんなことを……)
(いや、紫之宮さんの刃に対する態度から何となく……でもどうして刃のことを?)
(え、えっとそれは…助けてもらったのもあるんですがあの闘っているとき神夜くんの素顔が見えて……その素顔がとってもカッコよかったんです)
(なるほどなぁ、刃の素顔見ちまったか。確かにあいつ前髪さえなければカッコいいからな。……それでさ紫之宮さん)
(は、はい何でしょうか?)
(刃はさ、自分の素顔をさらすことを嫌がってるんだよ。だから刃のこと黙っていてくれるか?)
(それはもちろんです!……それに他の人に神夜くんが惚れられるのも嫌ですから)ボソッ
「それなら大丈夫そうだな。刃のところに行こう」
おっ、どうやら2人の話しは終わったようだな。
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