入学式…それは後の高校生活を天国か地獄を分ける場所

12/25
前へ
/39ページ
次へ
「おう、2人で何話してたんだ?」 「ちょっと、な」 「……秘密です」 そこまで俺に聞かれたくないのか……俺、2人に何かしたっけ? キーンコーンカーンコーン 「あっ、予鈴みたいですね。みんな移動してます。私たちも行きましょう」 「そうだな」 俺は紫之宮さんとコウと共に自分たちの新たな教室へと向かった。 「おっ、ここみたいだな」 俺はDクラスと書かれた札を見上げながら言う。 「じぁ、入りましょう」 そして俺たちは教室に入る。すると先に席に座っている生徒たちの視線が俺たちに刺さる。 だが俺たちはそんな視線を無視し自分たちの席へ座る。 ちなみに俺は窓側の一番後ろ、コウは俺の列の一番前、紫之宮さんは俺の右側の席だ。 「神夜くんと近くの席で私安心しました」 紫之宮さんは笑顔でそう言ってきた。 うおぉ!笑顔が眩しすぎる。そして男子の死線が集まる。ま、気にしないけど。 「いや、俺も知ってる人が近くで助かったよ」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

415人が本棚に入れています
本棚に追加