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「おう、2人で何話してたんだ?」
「ちょっと、な」
「……秘密です」
そこまで俺に聞かれたくないのか……俺、2人に何かしたっけ?
キーンコーンカーンコーン
「あっ、予鈴みたいですね。みんな移動してます。私たちも行きましょう」
「そうだな」
俺は紫之宮さんとコウと共に自分たちの新たな教室へと向かった。
「おっ、ここみたいだな」
俺はDクラスと書かれた札を見上げながら言う。
「じぁ、入りましょう」
そして俺たちは教室に入る。すると先に席に座っている生徒たちの視線が俺たちに刺さる。
だが俺たちはそんな視線を無視し自分たちの席へ座る。
ちなみに俺は窓側の一番後ろ、コウは俺の列の一番前、紫之宮さんは俺の右側の席だ。
「神夜くんと近くの席で私安心しました」
紫之宮さんは笑顔でそう言ってきた。
うおぉ!笑顔が眩しすぎる。そして男子の死線が集まる。ま、気にしないけど。
「いや、俺も知ってる人が近くで助かったよ」
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