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そのあと俺たちは何とか入学式に間に合い、今校長の長ーい話を聞いている最中だ。
〈次は生徒会長からの激励の言葉です〉
そうアナウンスがあった後ステージに上がったのは背が女性にしては高く髪は黒髪でロング。顔はスラッとしていて胸も古谷先生と良い勝負をしておりお姉さんな雰囲気を醸し出している美人な人だった。
〈みなさんこんにちは。私は生徒会長の鈴蘭氷華といいます〉
どこかで見たことあるような顔だし、いやあの顔間違えないっ。そして声も。それに鈴蘭って…いやいやまさかね。あれは破談になったから大丈夫のはず!
あ、あれおかしいな足の震えが止まらないよ?
〈では生徒会長としてからの挨拶はこれで終わります…が〉
俺の心配をよそに生徒会長さんは挨拶を終えたようだがなんか続きがあるらしい。
〈実は私から重大発表があるんです〉
ほうほう、重大発表とな。
〈実はこの学園に今日入学してきた生徒の中に…〉
うん、弟くんがいるんだよね!お願いだからそう言ってくれえぇぇぇぇ!
〈許嫁っていうか婚約者がいるんです〉
うれしそうに言った生徒会長をよそにこの場にいる男子生徒から殺気が放たれた。
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