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「ど、どうしたんですか神夜くん?顔色が悪いですよ?」
俺を心配して隣に座っている紫之宮さんが声をかけてきてくれた。
「い、いやだだだ大丈夫だよ」
「いやいや、とても震えてますよ!?」
くっ……なんて事だ!ヤツが俺の名前を言えば俺は終わってしまう!
だが生徒会長さんは俺の心配なんてよそに次々と喋ってく。
〈それでー、その婚約者の名前はか〈はぁ、会長。それ以上の私的なことは壇上を降りてやってください〉
あ、危なかった。あの眼鏡のおさげちゃんが止めてなかったら俺死んでた。
〈えー、でも〈でも、じゃありません〉
おさげちゃんはそう言うと他の生徒会の生徒に指示を出し生徒会長を壇上から引きづり下ろした。
〈失礼しました。これにて入学式を終了したいと思います〉
こうして無事に入学式を終えることができた。
そして俺たちは教室に戻った。
今、教卓のところで古谷先生が話をしている。
「入学式いろいろありましたが無事に終わってよかったです。ではここでそれぞれ自己紹介をしてもらいます。じぁ、窓側の列から」
古谷先生がそう言うとコウは立ち上がり自己紹介を始めた。
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