記憶さようなら

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マックを後にした後、やりたいことも行きたいこともなく街をブラブラしていた。 「あ、結斗」 「ん?」 「……やっぱり、いいや」 「紫音…」 「やっぱり、キスして」 「……え…」 よく見ると紫音は耳まで赤くなっていた。 「えと…」 「あー、やっぱり嫌だよね」 苦笑いをしながら紫音は背中を向けて歩き出す。 それを追いかけるために横断歩道を渡る。 その瞬間、クラクションが耳に響く。 そして、目の前が真っ暗になった。
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