プロローグ

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ななちゃんが私に耳うちをした。 「わたしね、たかちゃんが好きなの。」 小4らしく可愛い告白だ。 「でもね、言っちゃだめだよ。わたしと鈴ちゃんの秘密だよ」 「うんうん」 私は笑顔で頷いた。 それを見てななちゃんは満足そうに笑う。 そしてそれを見て私はうんざりする。 私の内心は、小学生の恋愛なんて興味ねーよ。どーせ顔がいいか足が速いからだろ。つーか秘密も何も言う相手いねーよ。たかちゃん知らないし。私の友達に言ってもきょとんとするわ。 って感じなのだが、ここで邪険に扱うのは大人じゃないし、子供にきついと広まっては大変だ。私は優等生で通ってるんだから。変なことはしてはならない。
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