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神父は細い布切れをゆっくりと解いていった
「…いつの間に、と言ったが……体に異変は?」
「……声…が……聞こえます…」
「…声が?」
その時――――血を含んだ布が床に落ちて、傷口が露になると神父は驚愕した…
いや、……恐怖に包まれた
「…なんという……なんという仕打ちだ神よ……おぉ……」
「神父様っ…僕を助けて…!!」
《"悪魔の王"ここに》
痛々しく肩に彫るように刻まれたその言葉
それは人類滅亡のカウントダウンだった――…
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