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「でも変だな……」
湊が難しい顔をしながら呟いた。
「何が?」
「あの流砂。流砂って本当は浅いはずなんだよ。よく映画で見るけど人間が呑み込まれるように深い場合は少ないんだ。」
「そうなのか?」
「うん。流砂の比重はかなり高いし、大体の流砂は1メートルくらいしないから人間は浮くことが出来るんだ。」
3人は難しい話に頑張ってついていくのが精一杯。
「慎重に動けば這い出ることも出来るんだよ。でも中には振動を加えると流動性が増して、もがけばもがく程沈み込むこともあるけど、両方のパターンでも完全に埋もれることは少ないんだ。」
「へぇ~。」
「だから下に空洞があったり、ましてや神殿なんてあるはずがないんだ。すぐに埋まっちゃうだろうからね。まぁゲームの世界だからって言われたらそれまでなんだけど。」
「湊様は物知りなんですね。」
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