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メタルスコーピオンの大群は物凄いスピードで迫ってくる。
少女はただそれを見ているだけだった。
恐怖や不安はないのだろうか?
逃げ出したくなるようなこの状況。
サリエルやその仲間達も手伝うつもりはない様子。
そこから読み取れるのは少女に対して圧倒的な信頼があるということ。
メタルスコーピオンとの距離が50メートルくらいになった時、少女は動き出した。
砂の地面を一蹴りし、大群に突撃していく。
薙刀の切っ先を大群に向けた時、見ている景色が変わった。
メタルスコーピオンの大群はまるで時が止まったかのように動かなくなった。
それと同時に轟音と激しい揺れもおさまる。
少女の身体からは白い煙のようなものが噴出していた。
そして、洋介達を凍てつく寒さが襲った。
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