計画

10/11
前へ
/139ページ
次へ
結局、居酒屋に行ってしまった。 俺もつくづく甘い。 「みぃちゃんはー、僕といつになったらよりもどしてくれんのー?」 すでに酔っぱらっている楓が 俺の顔を見ながらそう言った。 昔からこいつは酒弱い。 あんま飲むなっていってんのに。 「俺、今欲しい奴がいるんだ。」 「僕もみぃちゃんほしーい」 「だまれ、変態。」 こいつは俺とやりたいだけだ。 それがわかったとき、 嫌気がさして別れてやった。 好きだよ、と言われた言葉も 今じゃ本気かわからない。 別れを切り出したときまで 身体目当てじゃなかったと否定していた。
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

521人が本棚に入れています
本棚に追加