彼女の本音の本音

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「送ってあげるよ」 「や、でも…」 「大学行くついで」 そう聞こえたときにはジャケットを投げられていて、それを慌ててキャッチしながら「すいません」と謝罪を述べる。 お洒落なテーブルに丁寧に置かれていた私が真智先輩の家に行った日に持ってたバックを握る。 大学生だからアパートにでも住んでると勝手に思ってたけど、マンションだったんだ。 しかも結構綺麗。私、昨日のことどれだけ覚えてないんだ。 「椿姫、家どの辺? 近くにコンビニとかある?」 黒のヘルメットを私に渡しながら訊く真尋さんはやけに格好良く見えて、私は近くにあるコンビニの名前をあげる。 そのコンビニからは徒歩2分。 単車を持っていたのか…。 言われるがままに後ろに乗りながら実は真尋さんってバイトとか頑張ってる人なのかと思う。 「そんなとこ持ってても飛ばされるよ?」 「飛ばされ…!?」 「せめてここ持って」 私の手は真尋さんに掴まれて、そのまま真尋さんの腰に誘導された。 ほっそ…真尋さん細過ぎる。
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