彼女の本音の本音

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考えようにも頭が痛くて、ダルくなってしまって頭が働かない。 そうしている間に何かが投げ付けられた。 何これ…? ワンピース? 黒いレースのワンピースは私の物でもないし見覚えもない。だいたい、何で洋服渡されてるんだ。 「家にそれしかなかった。早く着たら」 「え…?」 自分を見ると、下着だけしか身に付けてなくて、慌ててて布団を手繰り寄せる。 私の掠れたような小さな悲鳴に真尋さんはベッドから立ち上がった。 私、いったい何があったの。 自分んの家じゃない、しかもベッドで下着だけ。しかも真尋さんがいるなんて。 「何もしてないから、安心していいよ。まぁ、あえて言うなら痩せ過ぎ」 なっ――思いっきり見られてるし。 部屋から出て行く真尋さんを睨み付けると少しだけ笑われた。 ベッドの上にポツンと一人残されてしまった。 とりあえず洋服着て、此処を出てしまおう。 ボサボサの髪を気にしながらもワンピースを着て、後ろのファスナーを上げて、髪を出す。 ああ、髪が酷いことになってる。 キャミソールのワンピースから肩が出ているのを気にしながらも部屋から出た。 あ……、珈琲の匂い。
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